渋谷区ホームレス問題

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 お前が金出せ家を出せ、きちんと段取りを踏まないのが悪いと大絶叫なのはいかがか。
 支援者も、
「ああん?ホームレスの支援は俺の責任か?何で俺がそこまでリソースを割かなきゃいけないの?」
となるのではないか。

 何度か人生に躓いた人間というのは、ホームレスが今ホームレスとなっているのは彼だけの責任ではないということを良く分かっている。
 というよりも、ほんの少しタイミングが悪かったら自分があの場所にいたかもしれない、ホームレスは自分と同じ人間であるのだ、ということを良く分かっている。
 だからホームレスだけを責めようとしない。

 だがしかし、自分が責められるのはもっと理不尽に思うだろう。

 ホームレス、自分、自分以外の地域住民、行政、とあって、誰にホームレスの存在の責任が大きいかと考えると、第一にホームレス自身、次いで行政のはずだ。
 国は国民が困窮していれば救う義務があるからだ。

 つまり、自分に投げかけられた「お前が金出せ家を出せ」のような理不尽は、そのまま行政に向かうであろう。


 ホームレス支援者に左翼しかいない、という意見があるが、ホームレスを見捨てられないヒューマニズム溢れる人間が左翼(行政批判側)になり易い、と考えても大変合点がいく話であるなあと思った。

 左翼大嫌い君の投げかけた「お前が金出せ家を出せ」という主張も、左翼を増やす一因になりうるだろう。
 なんという不幸のスパイラル。
 しかしながら「ヒューマニズム溢れる人間」が「アジったりデモったり周囲に迷惑をかける左翼」であってくれた方が、劣等感や罪悪感が薄れて、願ったりなことなのかもしれない。